Salesforce MFAトラブルシューティング
2022年2月以降、Salesforceの直接UIログインでは多要素認証(MFA)が必須です。MFAが機能しない場合、完全にログインできなくなります。本ガイドではよくある問題とその解決策を解説します。
問題1:端末紛失または破損
Salesforce Authenticatorや他のTOTPアプリがインストールされた端末を紛失・盗難・破損した場合、自分でMFA承認できません。
対処手順:
1 Salesforce管理者に連絡 — アクセス回復できる唯一の人物です。
2 管理者は Setup → Users → [対象ユーザー] に移動。
3 「App Registration: Salesforce Authenticator」セクションで Disconnect をクリックして古い端末を削除。
4 Generate Temporary Verification Code をクリックして一時コードを作成。
5 一時コードでログイン後、Salesforceが新端末での MFA再登録 を求めます。
一時コードの有効期限
コードの有効期限は管理者設定により1~24時間です。速やかに使用してください。
問題2:Salesforce Authenticatorでプッシュ通知が届かない
アプリを開いても承認画面が表示されない場合、次の順に確認してください:
1 インターネット接続を確認 — プッシュ通知はネット接続が必要。Wi-Fiとモバイルデータを切り替えて試す。
2 アプリを強制終了して再起動 — iOSはスワイプアップ、Androidは最近使用したアプリから削除。
3 通知設定を確認 — 設定 → 通知 → Salesforce Authenticatorでプッシュ通知が有効か確認。
4 再度ログインを試す — 「Send notification again」や資格情報再入力でプッシュ通知を再送。
5 TOTPコードを使用 — アプリに表示される6桁コードはオフラインでも利用可能。ログイン画面で入力。
問題3:TOTPコードが拒否される
- スマホの時計を確認 — TOTPは時間ベースで、正確な時計が必要。設定 → 日付と時刻 → 自動設定を有効に。
- 次のコードを待つ — 各コードは30秒間有効。タイミングによっては次のコードを使用。
- 正しいアカウントを使用 — 複数のSalesforce orgを登録している場合は正しいorgのコードを使用。
問題4:管理者に連絡できずログイン不可
- SSOを確認 — SSOログインなら、IDプロバイダが認証していればSalesforceネイティブMFAを回避可能。会社のSSOポータル(例:Okta)でログイン。
- バックアップ認証方法を使用 — 管理者がセキュリティキー(U2F/WebAuthn)や内蔵認証を設定している場合は利用。
- Salesforceサポートに連絡 — help.salesforce.com でケースを作成。本人確認が必要です。
問題5:管理者によるユーザーMFAリセット
管理者としてユーザーを支援する場合:
1 Setup → Users で対象ユーザーを探す。
2 「App Registration: Salesforce Authenticator」で Disconnect をクリック。
3 ユーザーがTOTPアプリも登録している場合、「App Registration: One-Time Password Generator」で Disconnect。
4 Generate Temporary Verification Code をクリック。期限(デフォルト24時間)を設定して安全に共有。
5 ユーザーはパスワード+一時コードでログイン後、MFA再登録を行います。
セキュリティベストプラクティス
一時コードは安全なチャネル(電話や暗号化メッセージ)で共有。ユーザー名と一緒に平文メールで送らないこと。
SalesforceがサポートするMFA方式
| 方式 | 方法 | オフライン対応 |
|---|---|---|
| Salesforce Authenticator(プッシュ) | プッシュ通知で「Approve」をタップ | × |
| Salesforce Authenticator(TOTP) | アプリの6桁コードを入力 | ○ |
| サードパーティTOTPアプリ | Google Authenticator、Authyなどのコードを入力 | ○ |
| セキュリティキー(U2F/WebAuthn) | USB/NFCキーをタップ | ○ |
| 内蔵認証 | Touch ID、Face ID、Windows Helloを使用 | ○ |
今後のMFAロックアウト防止策
- 複数のMFA方式を登録 — TOTPアプリとセキュリティキー両方を追加。
- バックアップコードを保管 — 管理者が生成できる場合、パスワードマネージャーで安全に管理。
- 管理者連絡経路を把握 — Salesforce管理者の連絡先(電話、Slackなど)を把握しておく。
